導入事例1

 

当たり前だと思っていた自分の仕事を

あらためて深く振り返ることで

自分らしいキャリア形成のきっかけに

 
東日本旅客鉄道株式会社

運輸車両部 戦略プロジェクト 主席 小島 彩 様

鉄道輸送にかかわる事業のほか、生活サービス、IT・Suicaサービスなどの幅広い事業展開を推進する同社。
車掌や運転士など運輸現業職においても数多くの女性社員が活躍している。
 

■ 導入の背景・対象

 

 当社は、会社発足時より女性社員の活躍推進に力を入れて取り組んでおり、現在女性比率が16.2%(2020年度初現在)となっています。

 運輸現業職も同様に、女性の活躍のフィールドを拡大することを積極的に進めており、育児と両立しながら働く社員も増えてきました。そのような社員のためにも、固定的なキャリアイメージに縛られることなく、自分のライフスタイルに合わせて、いきいきと働き続ける自分らしいキャリアをイメージして欲しいと考えています。

 そこで、自分らしいキャリアとは何なのか、自分のキャリアデザインに必要なもの、足りないものは何かを徹底的に掘り下げて考え抜いてもらうチャンスを作りたいと思案していました。

 

■「シゴトのチカラ」注目ポイント

① 自分らしさの追求

 

 当社の多くの乗務員は、駅社員を経験した後に、車掌、運転士というステップを踏んでいます。このような固定的なキャリアを経験してきた社員は、この研修で出会う他の企業の参加者のお仕事ストーリーに、多くの刺激を受ける一方で、同じ社会人として、とても共感します。

 この刺激と共感から、当社の社員も他の企業の参加者のように自分と向き合い、自分らしく働きたいと強く思うようになります。実際に、自分のやりがいに気づき、自ら手を上げて他の業務を希望するなど、その先の自分らしいキャリアのロールモデルも着々と生まれつつあります。

 

■「シゴトのチカラ」注目ポイント

② 仕事に対する考え方の変化

 

 当たり前だと思っていた自分の業務や組織に対する考え方も、研修を通じて大きく変化した社員が多くいます。

例えば、安全に、かつ決まった時間に列車を運行させるためには、運転士には運転操縦技術はもちろんですが、決められた動作を確実に行うことや、特に異常時には冷静な判断力と行動力などが求められます。これを続けていると、いつの間にか、自分にとってはできて当たり前なことだと思えてきます。

 しかし、この研修に参加した多くの社員が、他の企業の参加者や高校生から「すごい!」と言われて、自分のやってきたことが決して当たり前のことではなかったことや、社会でとても大切な役割を担っていることに改めて気づかされ、自分の仕事への誇りや自信、やりがいがさらに強まりました。

 また、過去の苦しかった経験を冷静に振り返り第三者へ説明することで、その経験から学び成長してきたこと、そして、その成長には多くの上司や仲間の支えがあったことに改めて気づく社員も多くいます。この気づきから、今まで以上に職場でコミュニケーションを積極的にとるようになり、さらに自身が中心となって社員同士のつながる場を設定することを企画するようになった社員もいます。

 

■「シゴトのチカラ」注目ポイント

③ 気づきを活かした目標設定

 

 当社では研修受講後に、研修を振り返り、目標を設定させています。この研修を受講した社員は研修で徹底的に自分自身と向き合う経験をしてきたため、これから挑戦したい中長期的目標と、今の自分がやるべき具体的目標とを無理なく素直に設定できています。目標達成の過程で起こり得る壁に対しても、気づきを活かして前向きに取り組もうとする姿勢が伺えます。さらに当社では、研修の振り返りの後に報告会を設けています。そこで受講者は、目標に向かって、やる気に満ち溢れた表情で、すばらしい感動のプレゼンを披露してくれます。

 このように、当社の社員が研修を通して、自分らしい働き方を考え、前に進もうとしている姿を見て、この取組みに手応えを感じています。

 
※ 部署・役職等は掲載当時のものです。